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2014年7月27日 (日)

日中シンクロは難しい?(その2)

さて2回目の続編記事です。(1回目はこちら


前回、日中にストロボ撮影をする場合は「ハイスピードシンクロ(FP発光)モードを使う」か「絞りを絞って光量を抑える」という2パターンを紹介しました。

このままだと「絞り開けて撮りたいからハイスピードシンクロだけでいいじゃん」となりそうな気もしますが、当然欠点もあります。(おさらいです)

(1)対応した機器同士でないと動作しない
(2)光量が著しく落ちる

(1)ですが、オンカメラ撮影、もしくはいわゆる「ワイヤレスTTL」のシステムの中でしか使用することができません。キヤノンのカメラにニコン用ストロボを組み合わせても発光すらしません。
(2)ですが「よく言われているけど実際どのくらいなのよ?」と疑問もあると思いますので、今日はサンプル写真で比較してみましょう。なお使用機材は前回と同様です。

今回は条件として、スタンド立てしたMG8000を、向かって右60度くらいの位置から直射でモデルさんに当てています。

Simg_6100 1/8000 F1.4 ハイスピードシンクロ使用(ST-E2併用・ワイヤレスTTL) 距離50cm

Img_6104 1/8000 F1.4 ハイスピードシンクロ使用(ST-E2併用・ワイヤレスTTL) 距離1m

Img_6108 1/8000 F1.4 ハイスピードシンクロ使用(ST-E2併用・ワイヤレスTTL) 距離1.5m

Simg_6112 1/8000 F1.4 ハイスピードシンクロ使用(ST-E2併用・ワイヤレスTTL) 距離2m


どうでしょうか?きちんと効いているのは最も距離が近い「約50cm」の時だけです。光量が得られるはずのストロボ直射でもこれだけ効きが悪いのです。
ハイスピードシンクロにストロボディフューザーを組み合わせる…なんてのはよほど限られた条件でない限りは不可能な訳です。全く光量が足りません。
シャッター速度を落とせばストロボの効きが良くなってくるのですが、そうすると逆に絞りを絞らなくてはいけなくなるので本末転倒ですね。

ちなみに自然光(環境光)のみで撮るとこのくらいでした。

Simg_6116 1/8000 F1.4 ストロボなし


ということで、「ハイスピードシンクロは光量の関係で直射しか不可能」と思いましょう。


じゃあ「背景ボケを出したいけど、ストロボディフューザーも使いたい!」という場合はどうするのでしょうか…?

いきなり完成形サンプルの登場です。

Img_60441/250 F2.5 ISO100 ストロボ使用(マニュアル発光・1/4 +0.3・ROGUEフラッシュベンダーXL)

シャッター速度はカメラの制限値である1/250で収まっています。晴れてきてしまったのでちょっと絞ってはいますが、背景ボケが美しい絞り値です。
ストロボの位置は右サイド約2m、ディフューザーを併用しています。しかもストロボの発光量はちょっと絞っています。

そう、ここで使用したのは「NDフィルタ」です。

NDフィルタというと、風景写真で滝の流れを撮る…なんてイメージがすごく強いと思いますので、ストロボにNDフィルタ??と疑問の方も多いかと思います。
サンプルではND16のフィルタを併用して撮影していますので、実光量は4段分落ちる計算になります。

つまり「1/4000 F2.5」で撮れる画を「1/250 F2.5」で撮ってしまう、ということになります。
シャッター速度が高速でなくなれば、ハイスピードシンクロ非対応の機器でも自由に使えることになります。また発光のロスがなくなるので、ディフューザーなどのアクセサリを併用しても十分な光量を得やすくなります。

Simg_6091 1/250 F1.8 ISO100 ND16フィルタ・ストロボ使用(マニュアル発光・1/4・ROGUEフラッシュベンダーXL)

NDフィルタを使う際のポイントとしては

・ND4→2段分、ND8→3段分、ND16→4段分落ちる
・暗くなりすぎるとAFが動かなくなるので、意味もなく過度に減光具合の強い(濃い)物を使わない
・レンズフィルタなので、レンズのフィルタサイズ・NDフィルタの濃さごとに購入しなければならない

晴天および薄曇りの時であれば、開放F2.0以下のレンズ→ND16、開放F2.8前後のレンズ→ND8、開放F4程度のレンズ→ND4くらいがAFできる限界ポイントでしょう。

明るい単焦点レンズをお持ちの方は、ぜひ今度1枚「NDフィルタ」を買って試してみてはいかがでしょうか。(S)

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