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2015年5月29日 (金)

【セミナーレポート】ストロボ講座(上級:山田愼ニ、中級:その江)

 2015年5月23日(土)、三岸アトリエにて「【中級/上級】ストロボ講座」を開催しました。講師には、厳しさの中の優しさが光る山田愼二先生(上級担当)と、わかりやすく丁寧な解説に定評のあるその江先生(中級担当)をお迎えいたしました。

 皆様からの熱いご要望にお応えして、今回から「上級」講座を新設いたしました。雰囲気のある、モダニズム木造建築・三岸アトリエでの講習は、とても実践的な内容となりました!

 機材は、すべて弊社のDi700A/Air1を使用しました。

上級ストロボ講座 山田愼二 先生

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 上級講座は、山田先生によるご指導のもと、撮影場所・アングル・ライティングを参加者自身が考えて実践するスタイルです。もちろん、ストロボアクセサリもご自身で選んでいただきます。現場での応用力を高めたい方には最適な内容です。

 スタジオ内を自由にロケハン→撮影場所を決めてご自身でセッティング→山田先生にご指導いただきながら持ち時間内で撮影、という流れで進行します。これを時間の許す限り繰り返してゆきます。

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 今回の会場である三岸スタジオではさまざまなロケーションでの撮影が可能です。こんな、レトロなお風呂場もあります。

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 素敵な螺旋階段もあります。

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 その場にさしこむ自然光を生かしながら、いかにストロボでライティングするか。山田先生のご指導にも熱が入ります。

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 最後はモニタで写真を見ながら講評を行いました。「上級」講座だけあって、素晴らしい作品が多かったのが印象的でした。ライティングだけではなく、よりよい「作品」にするためのエッセンス(構図など)にも多く言及してくださる、経験豊富な山田先生による講評はとても勉強になります。

◆中級ストロボ講座 その江 先生

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 中級講座は、その江先生によるご指導のもと、「自然光を生かしたストロボの使い方」を学んでいきます。その江先生は、参加者の方のわからないところを丁寧に解説していくスタイルに定評があります。一枚一枚、その江先生がその場でアドバイスをくださるので、こういった講習に慣れない方でも安心してご参加いただけます。

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 まずは、モデルさんに窓を背景にして座ってもらいます。こういった逆光下で、どうやったら、モデルさんの顔を明るくしつつも、カーテンの質感も損なわないよう自然にライティングできるかを解説していただきます。

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 壁バウンスについてもレクチャーしていただきます。

 次は、外のお庭に出て、自然光が完全にメインとなる場合、どのようにストロボを使ったら良いのかを教えていただきます。ストロボは、モデルさんの髪のエッジを出したり、アクセントとして使う方法もあるんですね!

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 最後はモニタで写真を見ながら先生に講評をしていただきます。講座の中で先生がアドバイスしてくださったことが、どのように写真の中で生きているかを再確認できます。

 「上級」講座は、何から何まで自分でやらなければならないので、講座名の通りストロボ上級者向けの内容ですが、その分、現場応用力をグングンのばすことができます。上級者と思う方は、ぜひ!

 「中級」講座は、先生による丁寧な講座進行が特徴です。その場ですぐにアドバイスをもらえますので、こういった講座に慣れない方でも安心してご参加いただけます。

 中・上級ストロボ講座は毎月開催予定ですので、奮ってご参加ください。

◆受講生の方の作品

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撮影:木下聡さん モデル:三嶋瑠璃子さん

Mishima2

撮影:木下聡さん モデル:三嶋瑠璃子さん

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撮影:こぁちゃん(@koa_chance)  モデル:稲葉マリさん

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撮影:こぁちゃん(@koa_chance)  モデル:稲葉マリさん

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撮影:田中勝行さん モデル:三嶋瑠璃子さん

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撮影:田中勝行さん モデル:三嶋瑠璃子さん

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撮影:三島洋さん  モデル:稲葉マリさん

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撮影:三島洋さん  モデル:稲葉マリさん

2015年5月28日 (木)

色温度と演色性のはなし

最近はセミナーレポートばかりなので、たまには気分一新、今回はお役立ち情報をお届けしたいと思います。


【色温度】

デジタルカメラを使用していて、この言葉を全く知らない…という方はほとんどいないと思います。

ちょっと難しい話になりますが、物体は絶対零度(-273.15℃)以外のすべてから電磁波を放射しています。光も電磁波の仲間です。
全ての電磁波を吸収し全く反射しない・完全に真っ黒な物体が存在したとして、その物体の温度がどのくらいの時にどのくらいの波長の電磁波(可視光)が出るか…が色温度となります。

太陽はだいたい5,500~5,700Kくらいになります。これがいわゆる「(太陽基準での)真っ白」の状態です。
日陰に入れば青みが増え(=色温度が高くなる)、電球や炎の明かりでは赤みが増え(=色温度が低い)、太陽基準の時とは色が違ってきます。
これを合わせるために、カメラにはWB(ホワイトバランス)調整の項目があります。
カメラ内のWB数値は「どの色温度を(太陽光基準の)真っ白と同じとするか」という設定をする数値なので、カメラ内WB数値は高くすれば赤っぽい画となり・低くすれば青っぽい画になるのです。
感覚的に逆に感じてしまう方は多いようですね。



【演色性】
色温度(ホワイトバランス)とは別に、光源には「演色性(色再現性)」という要素もあるのはご存知でしょうか?

これは「太陽光を100として、どのくらい太陽光に近い正しい発色をするか」を数値としたもので、単位は「Ra(あーるえー)」で表します。

7d2_6700 これは通常のオフィスにある昼光色蛍光灯(Ra70)で、左側の18%グレーでWBを合わせて撮影したカット。

7d2_6705 こちらはニッシンi40(測定値Ra96.5)を天井バウンスで発光させ、同様にWBをとりストロボ撮影したカット。


カラーサンプルだけでなく、それを持っているモデルさんの肌色の違いに注目して下さい。
ストロボの方がより自然な赤みを持ったきれいな色なのに対し、蛍光灯では青緑がかった血色のよくない色になっています。

体育館の水銀灯照明が白いのに、いくら色温度を合わせてもきれいな色にならないのは、この「演色性」が良くないからなのです。
低価格の蛍光灯やLED照明はRaが低いものが多く、色温度を合わせても演色性が悪いと、せっかくライティングしてもきれいな色が出ません。

人工光の中ではストロボやHMI(ムービー撮影用の強力な照明)は、演色性が最も良い光源になります。
蛍光灯は「色評価用」というRa99相当のものも一部製品に存在します。LEDの場合はまだ発展途上ですが、演色性を良くすると発光効率が落ちる(=暗くなる)ことから難しく、現在ではRa90程度のものまで出てきてはいるので、これからに期待できる分野でしょう。

いずれにしても、それぞれ長所と短所がありますから、用途に応じて適切に機材を選択したいものですね。

(S)

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